米Microsoftが独自セットトップボックスを開発中との噂が持ち上がっている。複数の米メディアが仮称としてこれを「Xbox TV」と名付けており、2013年にリリースされる見込みだと現地時間2012年11月21日に報じた。

 テクノロジー系ニュースサイト「The Verge」が複数の関係者から得た情報によると、Xbox TV(仮称)はビデオゲーム機「Xbox 360」の廉価モデルで、主要なエンターテインメントコンテンツ配信サービスにアクセスすることを目的としている。

 最新OS「Windows 8」のコアコンポーネントをベースとし、Xbox 360で通常見られるようなビデオゲームの利用には向かないが、カジュアルゲームには対応するという。素早く起動して、即座にスリープから復帰し、ほぼ瞬時にビデオストリーミングサービスにアクセス可能な「Always On」端末を実現するチップを採用すると見られる。2013年のホリデーシーズン前に投入される見込み。

 MicrosoftはThe Vergeの取材に対して、「Xbox 360は『Kinect』の導入や新たなダッシュボードの実装、コンテンツパートナーとの提携などにより、ゲーム機のライフサイクルを拡大する新たな道を見出してきた。当社は常に、われわれのプラットフォームに次に何をすべきか、どのようにライフサイクルの因習を打ち破るかを考えている」とのコメントを出している。

 Microsoftはこうした取材には「噂や憶測に対して当社はコメントしない」と答えるのが常だったが、今回は様子が違うと、ガジェット情報サイト「SlashGear」は指摘している。

 また、米CNET Newsによると、Microsoftの採用情報では最近、インタラクティブエンターテインメント部門で複数のエンジニアを募集している。