エービーシー・マートは2012年11月22日から、iPadを使った新サービス「iChock」を始める。まずは東京と神奈川、千葉にある19店で試験運用を始め、2013年末までに700ある全店への導入を目指す。iPadの導入規模は1000台ほどになる見込みだ。

 iChockは顧客の来店時に希望の商品が無かった場合に、埼玉県と愛知県にある通販用の倉庫から顧客の自宅に直接届けるサービス。販売員はiPadを使って通販在庫の有無を確認したり、顧客の氏名や住所などを入力したりする。5000円以上の商品が対象で、送料はかからない。最短2日で商品が届くという。

 ABCマートによれば、iChockによって売り逃しを防ぎ、各店舗の売り上げを2~3%引き上げることを目指す。ABCマートの2012年2月期の国内の売上高は1222億8500万円である。限定商品など、ある店舗で扱っていない商品をiChockで買える仕組みも検討中だ。システムはソフトクリエイトホールディングスの子会社であるecbeingと共同で開発した。