NECは2012年11月21日、韓国の新世界I&CおよびNICE信用評価情報と共同で、韓国市場向けに顧客情報分析クラウドサービスの提供を開始した。

 同サービスは、NECの顔認識技術「FieldAnalyst」を搭載したデジタルサイネージを用いて顧客・訪問者の年齢、性別、人数をパターン分析し、その分析結果と気象情報・周辺商圏の売上げ情報・顧客流入パターンなどの情報を組み合わせて提供するもの。流通店舗や公共施設、イベント業者などの利用を見込む。

 分析データの収集・蓄積には、同社のクラウド上のM2Mデータ処理プラットフォーム「CONNEXIVE」を利用。将来的には、収集・蓄積したデータの2次活用を商用サービス化することを計画しているという。

 新世界I&Cは、韓国の流通最大手企業「新世界グループ」のシステム子会社。NICE信用評価情報は、韓国のデータバンク会社であり、信用調査事業、金融ATMの保守管理事業を行っている。NECと新世界I&C、NICE信用評価情報の3社は、2012年3月に、顧客情報分析クラウドサービス事業において提携することで基本合意書(MOU)を締結しており、今回のサービス提供は同MOUに基づくものだ。