写真●Android向けセキュリティアプリ「カスペルスキー モバイル セキュリティ for Android MP5」のWeb管理画面
写真●Android向けセキュリティアプリ「カスペルスキー モバイル セキュリティ for Android MP5」のWeb管理画面
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 カスペルスキーは2012年11月20日、Android端末向けセキュリティアプリの新バージョン「カスペルスキー モバイル セキュリティ for Android MP5」をリリースした。au(KDDI)、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの通信サービスに対応したスマートフォン向けの「スマートフォン版」と、Wi-Fi対応のタブレット端末向けの「タブレット版」の2種類の製品をラインアップする。

 新版となるMP5では、アンチウイルス実行時の疑惑ファイル隔離機能(スマートフォン版)や未知の脅威から端末を保護できるヒューリスティックスキャン機能(タブレット版)を新たに搭載したほか、端末の紛失や盗難対策向け機能を拡充。従来の「端末ロック」「データ消去(ワイプ)」「GPS追跡」「SIM監視」機能に加えて「遠隔撮影」機能を追加している。これは、ユーザーが端末のカメラ機能を遠隔操作して周囲の様子を撮影し、Web経由で確認できるようにする機能である。

 この遠隔撮影を含めた紛失および盗難対策機能をパソコンなどのWebブラウザー上から実行できるようにしたことも、新版での機能強化点となっている。以前は、SMSを使って遠隔の端末に各種コマンドの実行を指示する仕組みだったため、ユーザーが別の携帯電話やスマートフォンを用意する必要があった。新版では、同社のWebサービス経由で簡単に送信できるようになった(写真)。

 価格は、1年間有効な端末1台分ライセンスである「1年1台版」が2980円、端末2台でそれぞれ1年分あるいは端末1台で2年分のライセンスとして使える「1年1台ツインパック」が4480円となっている。購入前に30日間は無料で試用できる。

 なお、同アプリはAndroid向けの公式マーケットであるGoogle Playではなく、カスペルスキーのWebサイトからインストール用パッケージ(apkファイル)を直接ダウンロードして導入する形をとる。このため、「提供元不明のアプリ」をインストールできるようにOSの設定を変える必要がある。