写真●スマートフォン向け家計簿サービス「Zaim」
写真●スマートフォン向け家計簿サービス「Zaim」
[画像のクリックで拡大表示]

 スマートフォン向け家計簿サービス「Zaim」(写真)を提供しているZaimは2012年11月21日、クックパッドが同社に4200万円を出資する内容の出資契約を締結したことを発表した。Zaimがクックパッドを割当先として第三者割当増資を同日付けで実施する形になる。クックパッドによれば、出資後の持ち株比率は非開示だが、今後役員の派遣なども予定しているという。

 Zaimは元々、同社の閑歳孝子社長がWebアクセス解析ツールなどを提供しているユーザーローカルに所属していたときに、個人的な趣味として開発したサービス。2011年7月のiPhone向けアプリ公開に続いて、2012年3月にはAndroid向けアプリも提供開始(関連記事)、また9月には、ユーザーローカルから独立して株式会社Zaimを立ち上げていた。

 閑歳社長によれば、Zaimは「2012年9月時点で収入および支出項目の累計入力件数が1000万件を超えた」という。さらに今後については、「Webブラウザー版を開発し、パソコンやタブレットからも利用できるようにするなどマネー系の総合サービスを目指す」(閑歳社長)としている。

 一方、クックパッド側では今回出資を決めた理由として、「レシピと家計簿は共に、日常的に既婚女性を中心に利用されるサービスであり、これから『食のインフラ』を目指していくクックパッドとzaimの親和性はとても高いと考えている。今後も出資については、クックパッドとの親和性を考慮しつつ積極的に検討していく予定である」と説明。加えて、「動線の提供などユーザー増加に対しての協力を予定している」と両サービスの連携の具体的な可能性についても明らかにしている。