ドリーム・アーツとニフティは2012年11月21日、文具メーカーのコクヨをはじめとするコクヨグループ全体のコミュニケーションツールおよび業務プラットフォームのクラウド化を両社が手がけたことを発表した。システム構築および移行作業は完了しており、既に2012年10月からシステム運用を開始しているという。

 コクヨグループが従来、オンプレミスの社内システムとして利用してきたドリーム・アーツのEIP(Enterprise Information Portal、企業情報ポータル)型グループウエア「INSUITE」およびBPM(Business Process Management、業務プロセス管理)型Webデータベース「ひびきSm@rtDB」(ひびきスマートDB)を、ニフティのクラウドサービス「ニフティクラウド」上に移行した。

 ドリーム・アーツによれば、コクヨグループが利用している「ひびきSm@rtDB」には、「Lotus Notesユーザー時代を含め、過去20年近くの間に現場で育ててきた1000個を超える業務データベース群が実装されていた」という。これらをすべてクラウド上に移行することのメリットについて、コクヨは「タブレット端末の大量導入と合わせ、社外の現場にいながら社内にいるときとそん色なく業務を遂行できる環境を手に入れられるようになった」と説明している。