画面●JALが2012年8月から利用しているグループウエアのイメージ
画面●JALが2012年8月から利用しているグループウエアのイメージ
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 日立ソリューションズは2012年11月20日、日本航空(JAL)に社内情報共有のためのグループウエアを納入したことを発表した。既に8月から稼働しており、JALグループ社員約3万5000人が利用している。

 航空会社の業務に必要な機能をきめ細かく盛り込んだのが特徴だ。新経営体制のJALが重視している「路線ごと採算」「部門ごと採算」(関連記事)といった情報を顔の表情アイコンなどで分かりやすく表示(画面)。社員が一目で経営の現況を把握して当事者意識を持ちやすいように工夫した。

 天候不良や機体整備による遅延情報もタイムリーに共有。顧客から問い合わせがあった場合に、直接担当ではない社員でも容易に返答できるようにした。乗務員を中心に外国人社員が多いことを踏まえて英語コンテンツを充実させ、海外の事業所でも日本本社と同様の経営情報を入手できるようにした。

 新システムでは、ドリーム・アーツの企業情報ポータル型グループウエア「INSUITE(インスイート)」を採用。日立ソリューションズがINSUITEのカスタマイズと、世界中の社員が24時間利用できるシステム基盤構築を担当した。

 JALは様々な分野で情報システムの全面刷新を進めており、電子メールシステムには米マイクロソフトの「Office 365」を導入している(関連記事)。

[日立ソリューションズの発表資料]