写真●Express5800/R320c-M4
写真●Express5800/R320c-M4
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 NECは2012年11月20日、無停止型サーバー「Express/ftサーバ」シリーズの新製品2機種を発表した。メモリーコピーを高速化する独自技術を搭載したほか、CPUにインテル Xeon E5-2600製品ファミリーを採用することで、処理性能が50%向上した。

 Express/ftサーバは、CPUやメモリーなどのハードウエア部分を二重化し、ハードウエア障害によるシステム停止リスクを低減した高可用性サーバー製品シリーズ。今回発売したのは、インテル Xeon E5-2603(1.80GHz)プロセッサーを搭載したメモリー容量最大128Gバイトの「Express5800/R320c-E4」と、インテル Xeon E-2670(2.60GHz)プロセッサーを搭載したメモリー容量最大256Gバイトの「Express5800/R320c-M4」(写真)の2機種(いずれもメモリーは標準搭載なし、組み込み必須オプション)。

 2機種とも、ディスク容量は最大2Tバイト、10GBase-Tネットワークポートを搭載し、仮想化ソフトウエア「Windows Server 2008 R2 Hyper-V」に対応する。インテル Xeon E5-2600製品ファミリーを採用したことで、同シリーズの従来機種「Express5800/R320b-M4」と比較して処理性能が50%向上した。

 また、独自のメモリー高速化機能「NTB(Non-Transparent Bridge)」を新たに採用。これにより、万が一ハードウエア障害が発生した場合に、ハードウエアを二重化の状態に復旧するためのメモリーコピー時間が、従来機種のR320b-M4との比較で57秒から12秒へ短縮した。

 それぞれの機種に、Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1をプリインストールした「Windows Server 2008モデル」と、Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1のプリインストール且つ10年間の長期保守がついた「長期保守対応モデル」を用意する。

 価格は、Express5800/R320c-E4のWindows Server 2008モデルが153万円、長期保守対応モデルは191万3000円。Express5800/R320c-M4のWindows Server 2008モデルが231万円、長期保守対応モデルは288万8000円(価格は税別)。11月30日に出荷を開始する。