米Cisco Systemsは現地時間2012年11月18日、クラウド向けネットワーキング製品を手がける米Merakiを買収する計画を明らかにした。Ciscoは現金で約12億ドルを支払う。手続きはCiscoの2013会計年度第2四半期(2012年11月~2013年1月)に完了する見込み。

 Merakiはクラウド環境から集中管理可能な無線LAN、Ethernetスイッチ、セキュリティアプライアンス、モバイル端末管理ツールなどを中堅企業向けに提供している。米マサチューセッツ工科大学(MIT)コンピュータ科学研究所のメンバーが2006年に立ち上げ、カリフォルニア州サンフランシスコの本社のほか、ニューヨークや英ロンドン、メキシコに拠点を持つ。同社には米Sequoia Capitalや米Googleが出資している。

 Merakiの製品は、個人所有のデバイスを職場に持ち込むBYODやゲストによるログインに対応し、アプリケーション管理、WAN最適化、アプリケーションファイアウォールといった機能をサポートする。

 CiscoはMeraki買収により、ネットワーク管理を簡素化するソフトウエア中心のソリューションを拡大したい考え。また、有線および無線ネットワークの統合を支援する「Unified Access」プラットフォームの強化も図るとしている。

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