Apple関連の情報を発信する米国のブログ、9to5Macは現地時間2012年11月19日、Appleが来年リリース予定の次期パソコン向けOS「Mac OS X 10.9」に音声アシスタント機能「Siri」と地図アプリケーション「Maps」の機能が統合される可能性があると報じた。

 信頼できる情報筋の話として、AppleはモバイルOSの現行版「iOS 6」に搭載されているこれらの機能を、OS X 10.9の早期ビルドに組み込んでいると伝えている。このうちSiriについては、OS X 10.9のすべてのユーザーに提供されるのか、すでに初期の試験段階を終えているのかなど、現時点では分からない。一方でMapsについては、iOSと同様にMapKitフレームワークがMac向けに提供されるようになる。さらにAppleが自社版のMac向け地図アプリケーションを提供する可能性もあるとしている。

 Appleは前版の「OS X 10.7 Lion」でiOSの機能を取り入れ始めたが、9to5Macによると、Appleはこの10.7 Lionをリリースした時期に、現行の「OS X 10.8 Mountain Lion」と次版「OS X 10.9」の開発に着手した。このときAppleは、10.7 Lionに搭載しなかったiOSの機能をどちらの新版に組み込むかを検討し、その結果、10.8 Mountain Lionに「通知センター」「iCloud」「リマインダー」「Game Center」「音声入力」などを搭載した。このうち音声入力は、話した内容をAppleのサーバーに送信してテキストに変換するというもので、9to5Macによると、Siriと同様のインフラが使われているという。

 なお、Appleが10.8 Mountain Lionの開発者プレビュー版を公開したのが今年の2月だったことから、10.9に関する情報が出てくるのは、あと3カ月後くらいだろうと9to5Macは伝えている。