東日本旅客鉄道(JR東日本)などJRグループ各社は、2013年1月末をもって、電話回線を使った「プッシュホン電話予約・空席照会サービス」を終了すると発表した。今後は、JR各社が展開する会員制インターネット予約サービスや、会員登録が不要な空席照会サービス「JRサイバーステーション」への移行を呼びかける。

 「プッシュホン電話予約・空席照会サービス」は、国鉄分割民営化以前の1975年3月に始まった。紙で出版されている「JR時刻表」「JTB時刻表」には今もプッシュホン予約に必要な列車コードや駅コードの表記がある。パソコン通信やインターネットが普及する以前の列車予約手段として重宝されたが、38年弱で役目を終える。

 JR東日本広報部は、代替サービスとして「会員制インターネット予約サービスの『えきねっと』を利用してほしい」と呼びかけている。JR東日本以外のJR各社も「えきねっと」と同様のネット予約サービスを提供している。予約を伴わない空席照会だけなら、インターネットのWebサイトで空席照会できる「JRサイバーステーション」を引き続き利用できる。

 一部の臨時列車や寝台列車などは、これまでの「プッシュホン電話予約」では予約可能だったが、「えきねっと」などでは予約できない。こうした列車の予約については、「今後は、みどりの窓口などの有人窓口を利用してほしい」(JR東日本広報部)としている。

[JR東日本の発表資料(PDF)]
[JRサイバーステーション]