米デルは米国時間の11月15日の決算発表の後に、マイケル・デルCEO(最高経営責任者)とブライアン・グラデンCFO(最高財務責任者)による電話会見を開いた(関連記事)。

 減益決算を受けて、グラデンCFOは、消費者のパソコン離れなどの状況について触れ、「主力のパソコン事業に大きなチャレンジがあることは分かっている。投資を増やすなどしてストレージ事業などにより移行していきたい」と語った。また企業でBYODが進んでいることに対して「BYODを企業が円滑に導入できるような製品やソリューションを提供していく。すでに新しいクラウドベースの商品も増えている。今後も買収などを通じて増やしていきたい」とIT投資を巡る新しい環境に適応することを強調した。

 さらにブラデンCFOはウインドウズ8の発売に対応して、顧客を獲得すると話した。「全社として研究開発費を増やす」との考えも明らかにした。

 一方で、デルCEOは「ストレージ事業の拡大は順調に進んでいる。最近、パリで開いた製品展示会でも新製品を発表したばかり。引き合いも多く、ここに成長の余地がある」とした。IT投資への冷え込みによる業績悪化を食い止めるために、クラウドやBYODなど成長分野への投資を強める考えだ。