東京都交通局は2012年11月16日、都営地下鉄トンネル内での携帯電話サービスエリアを大幅に拡大し、2013年3月までに全線(約109キロ)で利用できるようにすると発表した。対象となる携帯電話事業者は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの4社。

 都営地下鉄線内では、既に新宿線の新宿駅・九段下駅間で携帯電話サービスを開始済み。さらに11月19日正午から、浅草線、三田線、大江戸線の一部区間でもサービスを開始、新宿線でもエリアを拡大する。12月中には大江戸線都庁前駅・光が丘駅間を除く全線がサービスエリアになる。

 残った都庁前駅・光が丘駅間は2013年3月までに順次サービスを開始し、これをもって都営地下鉄全線のエリア化が完了。駅だけではなく、駅間のトンネル内を走行中の電車内でも、電子メールやインターネット接続を利用できるようになる。

 東京都交通局は、別途UQコミュニケーションズのWiMAXについてもサービスエリア拡大を進めており、12月末までに全線がサービスエリアになる。

 東京メトロ(正式社名は東京地下鉄)も2012年度(2013年3月期)中に全線(現在連絡線設置工事中である有楽町線・副都心線の小竹向原駅~千川駅間を除く)を主要4社の携帯電話サービスエリア化すると発表しており、順次エリアを拡大中である。

 この結果、2013年3月までに東京の地下鉄はほぼ全線が“圏内”に入ることになる。(関連記事:地下鉄・トンネルの無線通信、鉄道会社の対応加速

[東京都交通局の発表資料]