写真1●最優秀賞に選ばれた「Voicepic」
写真1●最優秀賞に選ばれた「Voicepic」
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●MA8の各賞受賞者と審査員
写真2●MA8の各賞受賞者と審査員
[画像のクリックで拡大表示]

 アプリ開発コンテストMA8(Mashup Awards 8)の決勝「Mashup Battle FinalStage」が2012年11月15日、開催された。最優秀賞には、写真に音声を付けて共有できるサービス「Voicepic」(写真1)が選ばれた。

 MAは、リクルートなどが開催するコンテスト。「マッシュアップ」は複数のWebサービスAPIを組み合わせ新しいアプリを作り上げることを意味する。2006年から始まり、今回が8回目となる。応募作466作品の中から最終ノミネートに残った7作品が作品のプレゼンテーションを行い、最優秀作品が選出された。またスポンサーやメディアスポンサーによる各賞も表彰された(写真2)。

写真に音声を付けて共有

 最優秀賞に選ばれたUIEvolution K.K.の「Voicepic」は、iPhoneで撮影した写真に音声を付けて共有できるサービス。例えば子供の写真に笑い声、風景に川のせせらぎや鳥の声など組み合わせる。また友人や家族のバースデーメッセージを声で送るといった使い方ができる。「写真を撮影したら音声をつけるという文化を作りたい」(UIEvolution K.K.)。声を加工するボイスチェンジャー機能も備える。

 最終ノミネートに残った優秀賞作品は以下の通り。

 株式会社 人間の「寝顔認識めざましFACEKICK」は、カメラで目の開き具合を認識し、目を閉じた状態が一定時間以上続くと、起こすためのアクションを取るアプリ。具体的には、まず寝顔をFacebookに投稿する。次に電話をかけて起こす。それでも起きない場合は、頭の上にタライを落とす。同社が開発したタライ落とし装置を使用者の頭上に仕掛けておく仕組みだ。

 ひさじゅ氏の「シャチクノミカタ」は、上司によるFacebookへの投稿に自動的に「いいね!」を付けるサービス。前日に上司がシェアした記事をメルマガで配信したり、誕生日に自動でメッセージを投稿する機能もある。

 原田真喜子氏の「コトバノモリ」は、ある言葉による検索の結果を樹木のように表示するアプリ。検索結果にある言葉が葉になる。他人が検索した結果も見られる。

 チーム一番搾りの「おーい、おまえねむっTEL」は、眠っていることを感知し、電話で起こす装置。装置は腕につけ、モーションセンサーで動きを感知し起きているかどうかを判定する。動きが止まると無線LAN経由で電話サービスを使用し、使用者に電話をかけて起こす。

 高校2年生の伊藤輝氏の「SoMoX」は、様々なソーシャルサービスのアカウントを一つにまとめられるサービス。現在14サービスに対応し、ブログパーツも提供している。

 ignoteの「melocy」は、iPhoneアプリで録音した演奏に、他のユーザーが演奏を重ねて録音できるサービス。最初のユーザーがドラムを公開し、別のユーザーがベース、ギター、ボーカルを重ねることなどが可能だ。

 また今回のMA8は、WebメディアのTechCrunchが主催するスタートアップバトルと同時開催となった。スタートアップバトルはベンチャー企業が製品やサービスをプレゼンし競うコンテスト。車椅子に装着すると電動車椅子になる「WHILL type - A」を開発したベンチャー「WHILL」が優勝した。