写真1●Amazon.co.jpで国内ユーザー向けに提供が始まったクラウド音楽サービス「Amazon Cloud Player」
写真1●Amazon.co.jpで国内ユーザー向けに提供が始まったクラウド音楽サービス「Amazon Cloud Player」
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写真2●Webブラウザー上で利用できるパソコン版アプリの画面
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 総合ショッピングサイトAmazon.co.jpを運営するアマゾン ジャパン(以下、アマゾン)は2012年11月15日、クラウド音楽サービス「Amazon Cloud Player」(写真1)を国内ユーザー向けに提供開始した。同日午後2時半現在、Amazon.co.jpのトップページ上に米アマゾンのジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者)のメッセージが掲示され、特設サイトに直接アクセスできるようになっている。

 Amazon Cloud Playerは、アマゾンが提供している音楽配信サービス「Amazon MP3ストア」で購入した音楽を、インターネット経由で様々な端末から聴けるようにするクラウドサービス。アマゾンによれば、Amazon MP3ストアでは2000万曲以上の楽曲および200万点以上のアルバムを取り揃えているという。

 なお、同社が提供するクラウドストレージサービス「Amazon Cloud Drive」とは異なり、Amazon Cloud Playerは音楽の再生に特化したクラウドサービスとなっている(逆に、Amazon Cloud Driveは「音楽ファイルの保存」はできるが再生はできない)。

 ユーザーがAmazon MP3ストアで購入した楽曲は、専用ツール「Amazon MP3ダウンローダー」を使うことでローカル(パソコン)にダウンロードできるようになっているが、同時にAmazon Cloud Playerのクラウド上にも自動的に保存され、他の端末から利用できるようになる。アマゾンによれば、「Amazon.co.jpで購入したMP3楽曲およびMP3アルバムは、過去に購入されたものも含め、無料で自動的にクラウドに保存される」という。

 特設サイトでは、Webブラウザー上で利用できるパソコン版アプリ(写真2)に加え、Android版およびiOS版のアプリも配布している(Google PlayApp Storeから無償でダウンロードできる)。また、12月19日に発売予定の日本版「Kindle Fire」および「Kindle Fire HD」には同アプリがプリインストールされるという(関連記事:アマゾンが日本向けKindle最新4モデルを予約開始、「無料3G通信付きで1万2980円」の衝撃)。

 Amazon Cloud Playerでは、クラウド上にあるユーザーが購入した楽曲を最大10台の端末で利用できるようになっている。利用端末は同一Amazon.co.jpアカウントでひも付けられており、上限に達した場合は、端末のひも付けを解除することで新たに別の機器を登録可能になる(ただし、現状では再登録可能となるまでに30日間かかる)。パソコンでAmazon Cloud Playerを使う場合は、最初にアクセスしたパソコンが1台目の端末とカウントされ、別のパソコンで使う場合は2台目以降の端末として追加登録する必要がある。

■変更履歴
最後の段落の冒頭で当初「Amazon Cloud Drive」とあったのは「Amazon Cloud Player」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2012/11/15 21:40]