米Gartnerが現地時間2012年11月14日までにまとめた世界携帯電話市場調査によると、同年第3四半期(7~9月期)の販売台数は4億2773万台となり、前年同期から3.1%減少した。一方でスマートフォンの販売台数は1億6918万台で前年同期から46.9%増。スマートフォンの携帯電話全体に占める割合は39.6%となり、前年同期の26%、前の四半期の36.7%から拡大した。

 携帯電話の販売台数をメーカー別に見ると、韓国Samsung Electronicsが前年同期比18.6%増の9796万台となり、3四半期連続で首位となった。2位はフィンランドNokiaの8230万台で、前年同期から21.9%減少した。Nokiaは1998年以来首位を維持していたが、今年第1四半期にSamsungに抜かれた後は2位にとどまっている。

 3位以下は、米Apple(2355万台)、中国ZTE(1665万台)、韓国LG Electronics(1397万台)、中国Huawei(1192万台)、中国TCL Communication(933万台)などと続いている。

 Samsungの販売台数シェアは22.9%となり、前年同期の19.4%から拡大した。また、SamsungはGalaxyシリーズが好調で、同社のスマートフォン販売台数は5500万台となった。スマートフォン市場における同社のシェアは32.5%で、Appleの13.9%と差を広げている。

 スマートフォンの販売台数を見ると、Samsung、Appleに次いで3位となったのは、カナダのResearch in Motion(RIM)。4位は台湾HTCだった。ただし、RIM、HTCともに過去数四半期で販売台数が減少しており、Gartner主席アナリストのAnshul Gupta氏は「数四半期後には今の地位を維持できない可能性がある」と指摘している。一方で、前四半期にスマートフォン市場で3位だったNokiaは7位に後退している。

 スマートフォンのOS別販売台数は、米Googleの「Android」が1億2248万台で最も多く、スマートフォン全体の72.4%を占めた。これにAppleの「iOS」が2355万台で続いている(シェアは13.9%)。3位以下は、RIMの「BlackBerry OS」(シェア5.3%)、韓国Samsungの「Bada」(同3.0%)、Nokiaの「Symbian」(同2.6%)、米Microsoftの「Windows Phone/Mobile」(同2.4%)の順となっている。

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