図1 開発した受信機
図1 開発した受信機
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図2 地震警報を受信
図2 地震警報を受信
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図3 津波警報を受信
図3 津波警報を受信
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 2012年国際放送機器展(Inter BEE 2012、11月14日~16日、幕張メッセ)において、CSRA(Community Simul Radio Alliance:代表は逗子・葉山コミュニティ放送代表取締役の木村太郎氏)のグループは、V-Low実機によるプッシュ型緊急警報の送信デモを行っている。

 V-Lowマルチメディア次世代ラジオ推進グループ<Next Generation Radio Group>として出展しており、CSRAのほか、営電、加賀ハイテック、日本アンテナ、理経がデモに協力している。パソコンで変調器を制御し、変調器の出力信号に緊急警報のフラグを付加した。微弱電波を経由して受信機側ではスリーブ状態から自動起動し、災害の発生を音声や文字、ランプで表示する。

 受信機は加賀ハイテックが試作した。「2日前に出来た」と、ギリギリのタイミングだったという。表示パネルは3.5インチ型のカラーTFT液晶を採用した。QVGAで6万5000色表示である。液晶画面は、受信状況や電池残量も表示する。V-Low波のほか、AM/FMラジオを受信する。電源は、AC電源、乾電池、内蔵電池(約2時間)。重さは約400g。想定価格は8000円である。

 このほかデモ協力会社役割は、営電は放送局のシステムを担当しており、20Wのパワーで出力可能な変調器を展示している。日本アンテナは送信アンテナなどを担当する。理経は、Jアラートの受信システムを担当する。