写真 試作機
写真 試作機
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 2012年国際放送機器展(Inter BEE 2012、11月14日~16日、幕張メッセ)のIPDCフォーラムのブースにおいて、パナソニックがIPDC(IP Data Casting)対応テレビを試作し、出展している(写真)。

 試作機の特徴は、ハードウエアは市販の無線LAN内蔵タイプの「ビエラ」テレビのままで、ソフトウエアだけを用意するだけで実現している。デモでは、IPDCの放送波を受信して、IP部をタブレットに無線LANで転送して再生した。既に市販機種のハードウエアの能力で十分に、IPDCをソフトウエア処理できることを示したデモである。

 このほか、IPDCフォーラムのブースでは、マルチスクリーン型放送研究会(マル研)に参加する放送局の12局が、実際のサービスに見立てて制作した15種類のマルチスクリーン型放送番組のデモを実施している。

 マル研は当初、関西の放送局を中心に発足したが、今回のデモでは関西の放送局はもちろんのこと、他の地域の放送局も参加し、それぞれ工夫を凝らしたデモを実演している。また、電通と博報堂も、CMを作成した。ブースでは多くの人が訪れ、活況を呈していた。