英オックスフォード大学の米国出版局Oxford University Press USAが現地時間2012年11月13日に発表した「オックスフォード米語辞典の今年の言葉」は、主に事件や出来事に関連する動画や写真からGIFファイルを作成することを意味する、動詞としての「GIF」だった。

 GIFは圧縮画像形式の1つ「Graphics Interchange Format」(用語解説)の略語で25年前に登場し、決して流行語のようなものではなかった。しかし「2012年は単なる名詞ではなく動詞としての存在感が増し、語彙的なマイルストーンを達成した」とOxford University Press USA米語辞典プログラム責任者のKatherine Martin氏は述べている。まだ同氏は、「GIFはポップカルチャーの思い出のための媒体から、研究やジャーナリズムといった真剣な用途のツールへと発展し、その語彙的同一性も変化している」と付け加えた。

 今年は、初めてGIFファイルがWebに投稿されてから20周年にあたる。8月は英ロンドンで開催された夏季オリンピック大会の競技に関連したGIFファイルが多数公開され、最近では複数のメディアが米大統領選に関するGIFアニメーションをリアルタイムで公開する“ライブGIFing”を実施した。

 なお、今年の言葉の最終候補にはGIF以外に、ユーロ圏の財政破綻危機を意味する「Eurogeddon」や、「Super PAC(政治行動委員会)」、「Superstorm(巨大暴風雨)」、携帯電話がないと極度に不安になる「Nomophobia」、「YOLO(人生は一度きり/You Only Live Once)」などが残ったという。

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