三菱東京UFJ銀行は2012年11月13日、顧客の取引履歴が記録された「コムフィッシュ」と呼ばれる記録媒体を紛失したことを発表した。記録されていたのは、約560万人分の氏名、口座番号、預金の取引明細表など。旧UFJ銀行、旧三和銀行、旧東海銀行の240支店における2008年以前の取引内容が含まれる。ネットバンキングのID・パスワード情報は含まない。

 コムフィッシュは微細な文字を焼き付けた縦10センチメートル、横14センチメートルの特殊なフィルム。内容は肉眼では読めず、閲覧には専用の読み取り機が必要になる。三菱東京UFJ銀行は「誤って廃棄した可能性が高く、外部へ情報が流出した可能性は極めて低い」としている。これまでに情報が不正に利用されたという連絡や問い合わせはないという。

 三菱東京UFJ銀行は2007年9月6日にもコムフィッシュを紛失したことを発表している(当時の記事)。

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