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日本オラクルがJava EE 7の最新動向、クラウド標準化は次期版へ持ち越し

2012/11/13
日川 佳三=ITpro (筆者執筆記事一覧
写真●日本オラクルでシニアJavaエバンジェリストを務める寺田佳央氏
写真●日本オラクルでシニアJavaエバンジェリストを務める寺田佳央氏
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 日本オラクルは2012年11月13日、都内で発表会を開き、企業向けJava技術の最新動向を説明した。これによると、当初はJava EE 7での実装を予定していたクラウド環境向けの自動化機能群(関連記事)をJava EE 8へと持ち越し、Java EE 7ではHTML5(WebSocketなど)対応やシンプル化に徹するとした。Java EE 7は2013年春頃に提供を開始する予定である。

 Java EE 7では、まずはHTML5やシンプル化を図り、クラウド(仮想サーバー環境)向けの機能群はJava EE 8へと持ち越す。理由は、「Java規格として標準化するのは、まだ時期尚早である」というもの。Java EEに関与している関係者の多くが「クラウド関連機能を実装しない決断をしたことを英断であると評価している」(日本オラクルでシニアJavaエバンジェリストを務める寺田佳央氏、写真)という。

 今回実装を見送るクラウド環境向け機能群とは、(1)プロビジョニング(ソースコードや設定ファイルを用いてDBMSへの接続などを指定できる機能)、(2)Elasticity(伸縮性、CPU負荷などに応じてJavaアプリケーションのインスタンス数を動的に増減する機能)、(3)マルチテナンシー(Javaインスタンスと部署/会社の関係を柔軟に運用する機能)---などである。

 Java EE 7で強化される目玉機能の一つは、HTML5の枠内で定義されているWebSocketへの対応である。Javaの標準規格として、WebSocketを扱えるようにする(JSR356: Java API for WebSocket)。WebSocketとは、HTTPを拡張したプロトコルで、Webクライアント(Webブラウザーなど)とWebアプリケーションサーバーが双方向全二重で通信できるようにするものだ。

Java SE 8では組み込みのフットプリントを削減

 なお、Java EEの動向のほかに、一般向けのJava技術であるJava SEについても最新動向を発表した。ここ1年ほどの動きとしては、Java開発会社としての正式なMac OS X版Java SEのリリース、Linux/ARMプロセッサー向けJava SEのリリース---などがある。

 次期版のJava SE 8では、組み込み用途のJava SE Embeddedのフットプリントを大幅に削減する予定。現状ではフルJREで140Mバイトほどの容量があるが、「Java SE Embedded 8 Compactプロファイル」では、Compact1(10Mバイト)、Compact2(17Mバイト)、Compact3(24Mバイト)の三つのプロファイルを用意する。

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