写真●GeoMation for Android Standalone Editionの画面
写真●GeoMation for Android Standalone Editionの画面
[画像のクリックで拡大表示]

 日立ソリューションズは2012年11月12日、モバイル端末(Android)向けに、サーバーと通信することなくスタンドアローンで動作するようにしたGIS(地理情報システム)ソフト「GeoMation for Android Standalone Edition」(写真)を発表した。11月13日から販売する。

 GeoMation for Android Standalone Editionは、動作に必要なデータのすべてをローカルの端末上に持たせたモバイル端末向けのGISソフトである。通常であれば社内LAN上などで提供されているサーバーソフトとの間で通信をする必要がないので、3G網などでデータ通信に時間がかかったり、そもそもIP通信用の電波が受信しづらかったりするモバイルの用途に都合がよい。

 前提として、GISのデータ(地図情報にオーバーラップさせて関連付ける各種のデータ)は、あまり更新がかからないことを想定している。GISデータの作成は、ユーザーみずから行うのではなく、日立ソリューションズが作成する。このため、設備データなどのように、数年にわたってGISデータの追加/変更/削除が起こらない業務に向いている。

 例外として、すでにクライアント・サーバー型のGISシステム「GeoMation」を社内に持っているユーザーの場合は、日立ソリューションズにモバイル用のGISデータの作成を依頼しなくても、データ変換ツールを使うことで、ユーザーみずからモバイル端末に送り込むGISデータを作成できる。ただし、この場合も、GISデータが頻ぱんに更新される使い方は想定していない。

 ソフトウエアライセンスの参考価格(税別)は、モバイル端末1台当たり20万円から。別途必要になるGISデータの構築費用は、50万円から。