米Strategy Analyticsが現地時間2012年11月8日に公表した調査結果によると、同年第3四半期（7～9月）に世界で出荷された韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S III」は1800万台で、米Appleの「iPhone 4S」を抜いて機種別ランキングで首位となった。市場シェアも前の四半期の3.5％から10.7％に上昇した。
Galaxy S IIIは同年5月に発売され、第2四半期（4～6月）に540万台を出荷した。台数はその後も伸び続け、第3四半期には3倍以上に達した。4.8インチの大型ディスプレイ、販売対象国の拡大、通信事業者の割引販売などが成功の主な要因とStrategy Analyticsは分析している。
これに対しiPhone 4Sの推計出荷台数は1620万台で、前の四半期の1940万台から減少した。Appleは「iPhone 5」を9月12日に発表し、同月21日に発売したが、その前にiPhone 5登場のうわさが流れ、消費者が買い控えた。
ただし、iPhone 5は第3四半期の残り10日間だけでも600万台を出荷しており、出足は好調という。このことから第4四半期（10～12月期）はiPhone 5がGalaxy S IIIを抜き、Appleは首位の座を取り戻すとStrategy Analyticsは予測している（関連記事：Appleの「iPhone 5」、発売後3日間の販売台数が500万台を突破）。
なお、この調査のGalaxy S IIIの出荷台数には「S II」「S」「S III mini」といったシリーズのほかのモデルは含まれていない。同様にiPhone 4Sの台数も「5」「4」など新旧モデルを含んでいない。
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