写真1●ヤフーの宮坂学社長(左)とグリーの田中義和社長(右)
写真1●ヤフーの宮坂学社長(左)とグリーの田中義和社長(右)
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写真2●スマートフォン版Yahoo!JAPANのトップページ
写真2●スマートフォン版Yahoo!JAPANのトップページ
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 ヤフーとグリーは2012年11月8日、包括的業務提携に関する契約を締結したと発表した。両社は、(1)ソーシャルゲーム領域における連携、(2)コンテンツの相互活用や共同支援における連携、(3)CSR活動における連携――の3領域で協業を進める。

 同日開いた会見でヤフーの宮坂学社長は、「スマートフォン対応は最優先で進めてきたが、パソコン向けと同じく自前主義は取らない。ゲームの世界では最初のパートナーとしてグリーを選んだ」と述べた(写真1)。

 グリーの田中良和社長は協業の経緯について「最近になってグリーから持ちかけた」と説明。「日本で最大のYahoo!JAPANのユーザーにゲームを提供できるのが最大のメリット。協業ではエンターテインメントをもっと盛り上げるコンテンツを提供したい」と今後の展開を語った。

 両社の提携内容は、「細かな点は契約上開示できない」とし、各施策の開始時期などは明言を避けた。しかし、ヤフーの宮坂社長は会見の30分前に更新したというグリーへのリンクが張られたスマートフォン版ヤフーのトップページを紹介し(写真2)、「いま社内のキーワードにしている“爆速”で進める」と説明した。

 両社は今後、ソーシャルゲーム領域ではYahoo!JAPANからGREEへの誘導のほか、Yahoo!ウォレット、Yahoo!ポイントをGREE上で使えるように協議する。またソーシャルゲームの共同開発にも取り組む。
 コンテンツの相互利用では、グリーのオリジナルコンテンツなどをYahoo!JAPAN上の各種サービスで活用することを協議する。また映像コンテンツへの投資を行うジョイントベンチャーの設立も計画している。
 CSR活動は、オープンソースコミュニティの活性化やクリエイター向けのセミナー活動など、インターネット技術の発展につながる活動を共同で支援していくとしている。

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