写真●Hitachi Accelerated Flashの外観
写真●Hitachi Accelerated Flashの外観
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 日立製作所は2012年11月8日、ハイエンドストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform」(VSP)で利用できる専用の半導体ストレージ「Hitachi Accelerated Flash」(写真)を発表、同日販売を開始した。2012年12月3日から出荷する。VSP向けの既存のSSD(汎用のソリッドステートドライブ)と比べ、容量当たりの価格を半減させ、1Gバイト当たり1万円とした。価格(税込み)は、1モジュール(容量1.6Tバイト)当たり1680万円で、最小構成時に6969万2700円。

 VSPは、日立製作所のハイエンドSANストレージである。最大容量は、きょう体内部で3759Tバイト(2.5型×2048台または3.5型×1280台)、外部を含めて287ペタバイト。最大接続チャネル数は、FC(Fibre Channel)×192チャネル、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)×88チャネル、メインフレーム接続×176チャネル。搭載ドライブは内部SAS接続で、専用のフラッシュストレージ、SSD、SASディスク、ニアラインSASディスク、を利用できる。

 今回の新製品で、フラッシュストレージの選択肢を拡充した。これまでは、HDD(ハードディスクドライブ)と置き換えて使うSSD(400Gバイトと200Gバイトの2モデル)だけを提供してきた(日立製作所ではない会社が開発)。ただし、400GバイトのSSDの価格設定が約800万円と高価であり、データ保存用よりもキャッシュ用途などに用途が限定されていた。

 これに対して、今回の製品は容量単価を半減させた専用フラッシュストレージ(Hitachi Accelerated Flash)となる。モジュール型の形状をしており、1モジュール当たり容量は1.6Tバイト。これを48モジュール搭載する専用ボックス(シャーシ)を、VSPシステムに4台まで搭載できる。これにより、最大で192モジュール(307.2Tバイト)のフラッシュストレージとして利用できる。