NECは2012年11月8日、滋賀県庁内に構築したプライベートクラウドが10月から稼働を開始したと発表した。構築には、同社のクラウド共有基盤パッケージ「Cloud Platform Suite」を使用した。

 滋賀県は2016年度までに、職員給与、財務会計、公共工事、グループウエアなど24の業務システムを同プライベートクラウド上へ段階的に移行する計画だ。これにより、これまで各部局で個別に運用していた業務システムのサーバー91台を22台に集約する。また、業務システム以外の基幹部分は情報政策課が一元管理することで、セキュリティやバックアップ、障害対策のレベルを各業務システムで均一化する。

 今回のプライベートクラウド構築に利用したCloud Platform Suiteは、(1)設計・検証済みのハードウエア(サーバー、ストレージ)やソフトウエア(仮想化ソフト、OSなど)、(2)初期構築サービス、(3)説明書、利用の手引き、運用ガイドラインなどのドキュメントをまとめて提供するパッケージ製品だ。パッケージを用いることで、同プライベートクラウドは2カ月の短期間で構築が完了したとする。