写真●FAS3200シリーズの外観(写真はFAS3250)
写真●FAS3200シリーズの外観(写真はFAS3250)
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 ネットアップは2012年11月8日、ミッドレンジクラスのSAN/NAS統合ストレージ「FAS3200シリーズ」(全3モデル)のうち、2モデルの後継となる新モデル2製品(写真)を発表、同日から販売および出荷を開始した。新モデルでは、従来モデルと比べて、性能や拡張性を高めた一方で、価格を下げた。開発会社は米NetApp。

 今回ラインアップを刷新したFAS3200シリーズは、同社のストレージの中ではミッドレンジに当たる。エントリーの「FAS2200シリーズ」(全2モデル)と、ハイエンドの「FAS6200シリーズ」(全3モデル)の中間に位置する。新モデルの一つであるFAS3200シリーズの下位モデルに当たる「FAS3220」の場合で、最大ストレージ容量は物理容量1440Tバイト(3Tバイト×480ドライブ)。

 新モデルでは、容量や拡張性を高めている。具体的には、FAS3220の場合、従来モデル(FAS3210)と比べて、容量を2倍(最大480ドライブ)、性能を最大で80%、(半導体ストレージなどを装着するための)PCI Expressスロット数を3倍(最大12スロット)にそれぞれ高めた。この一方で、最小構成時の参考価格(税別)は、従来の795万円から382万円へと半減させた。

 同社製ストレージの特徴は、全シリーズ全モデルで共通の基本ソフト「Data ONTAP」を利用することである。これにより、ストレージとしての基本機能をシリーズにまたがった共通機能として利用できる。例えば、異なるシリーズ/モデルが混在させてクラスタリング構成(スケールアウト構成)がとれる。なお、Data ONTAPでは、SAN/NAS統合ストレージに求められる機能(シンプロビジョニングや重複排除など)を一通り利用できる。