テクノロジー系ニュースサイトの米The Vergeは現地時間2012年11月7日、米Microsoftが米AppleのiOSや米GoogleのAndroid OS向けに「Office」アプリケーションを2013年の早い時期にリリースすると報じた。事情に詳しい複数の関係者の話として、Microsoftは「Office Mobile」という無償のアプリケーションを配信すると伝えている。

 同アプリケーションでは、「Word」「PowerPoint」「Excel」のドキュメントを閲覧できるという。利用するにはメモアプリケーション「OneNote」などと同様にMicrosoftアカウントが必要になる。また、ドキュメントを編集するには別途「Office 365」のサブスクリプションを同アプリケーションから購入する必要があるとしている。ただし、編集については基本的な機能しか備えておらず、デスクトップ版の使い勝手とはかけ離れているとThe Vergeは伝えている。

 OfficeのiOS、Android版については、10月にMicrosoftのチェコ法人が報道発表資料の中で「2013年の2月ごろに公開する」などと記していたことが話題になった。このとき同社米国法人の広報担当者は、チェコの情報は不正確としながらも、「OfficeはWindows Phoneのほか、iOS、Androidでも動作するようになる」とコメントしていた。今回、The Vergeや米CNETなどのメディアが再びMicrosoftにコメントを求めたところ、前回と同様の回答で新たな情報は得られなかったという。