Linuxディストリビューション「openSUSE」を開発するopenSUSE.orgは2012年11月6日、ARMボードで動作する「openSUSE 12.2 for the ARM」をリリースした。9月にリリースした「openSUSE 12.2」をベースに開発されたもので、openSUSE 12.2向けに提供済みの約5000個のパッケージを、主要な開発者向けARMボードでも利用できるようになる。

 openSUSE.orgが公式に動作保証しているARMボードは、「BeagleBoard xMシリーズ」と「Panda Board」である。ARMプロセッサをエミュレートできる仮想化ソフト「QEMU」と、Linuxが標準実装する仮想化機能「chroot」にも対応しており、x86プロセッサのパソコン上で動かすことも可能である。

 これら動作保証している環境へのインストール手順やイメージファイルなどは「http://en.opensuse.org/openSUSE:OpenSUSE_on_your_ARM_board」で公開されている。

 このほか、保証はしていないものの、動作するARMボードやARMプロセッサ実装製品として、米Calxedaの「Calxeda Highbank」、米Freescale Semiconductorの「i.MX53 Loco」、米SolidRunの「CuBox」、非営利団体Linaroの「Origen Board」、米Genesi Groupの「Efika MX」を挙げている。