NECとNECエンジニアリングは2012年11月7日、タブレット端末、GPS、RFIDを連携させて点検業務を効率化するシステム「SmartMaintenance(スマートメンテナンス)」を発売した。価格は最小構成で200万円(税別)から。

 SmartMaintenanceは、電力やガス、水道、鉄道、道路関連の屋外設備、工場内の電気設備や生産設備などの巡回点検を支援するシステム。点検作業者は、携帯するタブレット端末と保守管理サーバーをネットワーク接続することで、現場から管理サーバー内の情報を参照したり、点検結果をその場で管理サーバーへ登録したりといったことができるようになる。また、タブレット端末のGPS機能によって作業者が実際に巡回した経路を管理サーバー側で把握できるため、現場へ行かずに点検業務を終了する「みなし点検」を防止できるとする。

 RFIDとの連携機能も実装する。点検現場に管理情報が登録されたRFタグを設置しておき、巡回してきた点検作業者がRFIDリーダーを使ってタブレット端末に情報を取り込めば、点検対象の誤認識が発生しない。

 最小構成は、管理サーバー1台、タブレット端末1台、サーバーライセンス×1、端末ライセンス×10で、GPS機能およびRFID連携機能は含まない。GPS機能およびRFID連携機能を利用する場合は300万円から。タブレット端末は、iPad(iOS 5.0以降)、NEC製の「LifeTouch」(Android 2.2)、またはAndroid 2.3搭載の業務用タブレットに対応する。