写真●BookLiveらが販売する電子書籍端末「Lideo(リディオ)」
写真●BookLiveらが販売する電子書籍端末「Lideo(リディオ)」
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 凸版印刷グループの電子書籍ストア運営会社であるBookLiveと、三省堂書店、NEC、UQコミュニケーションズの4社は2012年11月7日、新しい電子書籍専用端末「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」(写真)を8480円(税込み)で販売すると発表した。発売は12月10日で、三省堂書店の店舗や、BookLiveのWebサイトなどで購入できる。

 Lideoの最大の特徴は、無線LANに加えて「UQ WiMAX(ワイマックス)」による無線通信機能を標準搭載したこと。通信料はBookLiveが負担するため、利用者は通信料なしでWiMAX通信網を通じて電子書籍をダウンロードできる。WiMAXは「全国人口カバー率」が約93%で、携帯電話各社のLTEサービスに比べて広いエリアで使えるとしている。

 Lideoの端末はNEC製で、6インチのEインクモノクロ電子ペーパーを搭載している。約4ギガバイトの記憶容量を備え、小説であれば約3000冊分を格納できる。データ形式は、「.book」「XMDF」「EPUB」など日本国内で普及している主要な電子書籍フォーマットに対応した。重さは約170グラムで、バッテリー持続期間は1日30分読書をした場合で約1カ月。

 コンテンツ面では、BookLiveの電子書籍ストアが扱う約10万冊のうち、約9万5000冊をLideoで購入・閲覧できる。この数には「楽譜等を含まず」としている。北方謙三、堂場瞬一、渡辺和子、道尾秀介、佐々木譲ら有名作家の作品を、他の電子書籍サービスに先駆けて独占先行配信するという。さらに2013年1月31日までの期間限定で、朝日新聞と福井新聞の一部記事を無料配信する予定だ。

 日本国内では、アマゾン ジャパンも無料通信付き端末「Kindle Paperwhite 3G」(1万2980円=税込み、NTTドコモの3G通信に対応、詳報)を発表している。

[UQコミュニケーションズの発表資料]
[BookLiveの「Lideo」紹介ページ]