米Googleは現地時間2012年11月6日、Webブラウザー「Chrome」の最新安定版をリリースしたと発表した。同社サイトから無償でダウンロード可能。すでにChromeを使っているユーザーに対しては自動でアップデートが行われる。
最新安定版では個人情報管理機能「Do Not Track(DNT、関連記事)」を導入し、ユーザーがWebサイトやWebサービスに追跡拒否を通知できる手段を提供する(画面)。Googleはこれまで拡張機能を通じてDNTに対応していたが、ブラウザー自体に実装した。米Microsoftの「Internet Explorer」、米Mozillaの「Firefox」、米Appleの「Safari」など他の主要ブラウザーはすでにDNTを実装している。なお通知の有効性は、受け取るWebサイトおよびWebサービスの対応によって異なる(関連記事)。
そのほか最新安定版は、Webサイトの権限を手軽に確認および管理できるようにした。オムニボックス(アドレスおよび検索バー)のページ/鍵アイコンをクリックすると、現在地、ポップアップ、マイクのロックといった権限リストが表示され、そこで設定を切り替えることができる。
またWindows向けChromeでは、GPUアクセラレーションに対応したビデオデコーディングにより、動画再生中の電力消費節減を実現している。Googleのテストでは、バッテリー寿命が25%向上したという。
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