写真1●Resalio Lynx Smart V2.1の外観
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写真2●Resalio Lynx Smart V2.1のメニュー画面の一部(選択可能なシンクライアントはリクエストに応じて可変)
写真2●Resalio Lynx Smart V2.1のメニュー画面の一部(選択可能なシンクライアントはリクエストに応じて可変)
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 アセンテック(旧エム・ピー・テクノロジーズ)は2012年11月6日、USBメモリー型シンクライアント製品の新版「Resalio Lynx Smart V2.1」(写真1)を発表、同日販売を開始した。新版では利用可能な画面情報端末プロトコルを拡充し、これまで標準で提供してきたRDPとICAに加えて、ユーザーの依頼に応じてPCoIPを使えるようにした。価格(税別)は1本当たり1万2000円。

 USBメモリー型のシンクライアントである。任意のパソコン(x86)にUSBメモリーを装着した状態で電源を投入し、USBメモリーからOSをブート(起動)させて利用する。ブートOSはLinux(Ubuntu 11.04)であり、起動後に出てくるメニューから、立ち上げたいシンクライアントソフトの種類を選んで利用する(写真2)。VPN接続のための各種のVPNクライアントソフトも含んでいる。

 標準で搭載しているシンクライアントソフトは、RDPクライアントソフト「rdesktop 1.7.0」と、米Citrix SystemsのICAクライアントソフト「Citrix Receiver v11.100/v12.0」である。汎用のRDPを使って、各種のVDI(デスクトップ仮想化)製品にアクセスできる。また、Citrix Receiver(ICAプロトコル)を使って、Citrix XenDesktop/XenAppに効率よくアクセスできる。

 新版では、新たに米VMwareのVDIソフトであるVMware Viewのクライアントソフト「VMware View Clients 1.6.0」を、ユーザーの要望に応じて無償で追加インストールして提供できるようにした。これにより、汎用のRDPだけでなく、PCoIPプロトコルを使ってVMware Viewに効率よくアクセスできるようになる。

 なお、Resalio Lynx Smartは、クライアント・サーバー型の既存製品「Resalio Lynx」の簡略版に当たり、スタンドアローンで動作する(2012年7月13日に出荷開始)。Resalio Lynxは認証機能やVPN接続機能を兼ねたプロキシ(中継)サーバーを介してVDIシステムにアクセスする仕組みだが、Resalio Lynx SmartはUSBメモリー上のシンクライアントからVDIシステムに直接アクセスする。