ソフトバンクテレコムは2012年11月6日、米ヴイエムウェアの仮想化ソフトウエア「VMware Horizon Mobile」を使ったBYOD(ブリング・ユア・オウン・デバイス)サービスの無償トライアル提供を実施すると発表した。端末内に仮想環境を構築したスマートフォン(ソフトバンクモバイルのAndroid搭載スマートフォン「Motorola RAZR M Softbank 201M」)を貸し出し、物理環境と仮想環境をそれぞれ個人用と業務用に使い分けるBYODのスタイルを体験できるようにする。

 同トライアルサービスでは、VMware Horizon Mobileの仮想化機能を用いて、1台のスマートフォン端末内に通常の物理環境とは別の仮想的なクライアント環境を構築。それぞれの環境を、プライベートなインターネットアクセス用と、企業内システムへのVPNアクセス用に使い分けができるようにする。個人向けのアプリケーションや設定はそのままに、企業のアプリケーションやサービスを安全に利用できるのが特徴だ。

 トライアルを申し込んだ企業には、同サービスを利用するための設備として、「Motorola RAZR M Softbank 201M」2台、クラウド型のスマートフォン管理サーバー「VMware Horizon Mobile Manager」、VPN接続環境、クライアント証明書2枚を提供する。申し込み期間は2012年12月10日から2013年1月31日まで。利用期間は2013年3月31日まで。

 同トライアルサービスの提供にあたり、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクモバイル、ヴイエムウェアの3社は同日、スマートフォンのセキュリティソリューション分野における業務提携を発表した。