写真●CA Nimsoft Monitor 6の画面
写真●CA Nimsoft Monitor 6の画面
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 CA Technologiesは2012年11月6日、互いにレイヤーが異なるIaaS/PaaS/SaaSの稼働状況を単一画面で同時に監視できるソフトの新版「CA Nimsoft Monitor 6」(写真)を発表、同日に出荷を開始した。新版では、NetFlow/sFlowなどのフローデータを扱えるようにしたほか、サーバー監視エージェントを自動配布できるようにした。

 CA Nimsoft Monitorは、インフラからアプリケーションまで複数のレイヤーにまたがったシステム全体を、オンプレミスからクラウドサービスまで複数のネットワークにまたがって監視できるようにするソフトである。社内システムのCPU負荷からクラウドサービスの稼働状況までを、単一のWebポータル上で把握できるようにする。

 ソフトウエアは主に、Nimsoft本体(管理サーバー)、リモート監視プローブ、サーバーOS監視用エージェント---の三つで構成する。リモート監視プローブは、サーバー/ストレージやアプリケーション、クラウドサービスなど、監視対象ごとに用意されており、監視対象の近くにある任意のサーバー機に導入して利用する。一方、サーバーOS監視用エージェントは、サーバーOS上にインストールして利用する。

 新版では、大きく三つの機能を追加した。(1)監視プローブや監視エージェントを用いた監視とは独立したライセンスとして、NetFlow/sFlowなどのネットワークフローデータを収集して分析するためのライセンスを追加した、(2)サーバーOS監視用エージェントをサーバーに対して自動配信する仕組みを用意した、(3)画面を強化し、システム管理者の権限に応じた粒度で情報を見られるようにした---である。

 (1)のライセンス追加で利用できるフロープロトコルは、NetFlow/J-Flow/IPFIX、sFlow、NetStream、cflowd、Rflow。同ライセンスだけを単独で購入することも可能である。

 (2)の自動配信は、これまでも、インストール済みのエージェントについては自動でアップデートできていたが、最初の一回は手動でインストールする必要があった。これを自動化した。あらかじめサーバーの管理者情報(ログインID/パスワードなど)を登録しておくことで、管理者に成り代わって管理サーバーが遠隔でインストールする仕組み。

 ライセンスは、買い切り型ではなく、1年単位で利用権を契約するサブスクリプション(購読)ライセンスを採用した。支払い方法は月額制で、最小構成時(サーバー50台、ネットワーク機器50台)の料金額は月額22万1650円(参考価格、税別、以下同)。一方、ネットワークフロー分析のライセンスは、ネットワーク機器1000台で月額39万8000円。