図 仕組み
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 ジュピターテレコム(J:COM)は2012年11月6日、今年12月をメドに東京都杉並区で、マンションの電気料金を削減する「マンション向け電力一括受電サービス」を始めると発表した。

 住友商事グループの国内電力事業会社であるサミットエナジーから電力の供給を受け、入居者に提供する。杉並区で先行してサービスを開始したあと、来年以降順次、各J:COMエリアでの展開を目指す。

 このサービスは、J:COMがマンション単位で一括契約を締結することにより、マンションの居住者が、電力会社と契約するよりも安く電力を利用できるようになる。今回、マンションオーナーおよび入居者の同意を得た既築マンション(約50世帯)に対し、J:COMが割安な電力を提供する。電力契約のみの場合は、現在の電気料金よりも7%程度安くなる。J:COMの放送・通信サービス(ケーブルテレビ、高速インターネット接続、固定電話)のすくなくとも何れかとセットで契約すると、10%程度電気料金を安く提供する。

 電力提供に伴う電気設備の設置や工事、運用やメンテナンスはJ:COMが一括して行う。電力と放送・通信サービスをセットで提供するのは「日本初の取り組み」という。

 J:COMは、2012年4月に中期事業計画を発表、その中で「J:COM Everywhere」構想を発表していた(関連記事)。放送・通信サービスを核にして、利用者が地域における生活に役立つ様々なサービスを「ワンストップ」で提供することを目指すというもので、今回のマンション向け電力提供はその一環である。

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[関連記事(森社長が語る2012年J:COM戦略の考え方)]