日本放送協会(NHK)は2012年11月5日、ロンドンオリンピックのネット生中継(ライブストリーミング)の経費の総額が3800万円だったと発表した。内訳は、CDN配信関係が1200万円、P2P配信関係が500万円、運行システム開発費が600万円、特設サイトのページ制作・運用費が1500万円だった。

 NHKは、ロンドンオリンピックにおいて、生中継の放送計画に含まれない一部の競技の生中継映像を、インターネットを通じて配信した。ネット生中継では、20の競技について913時間の配信を行い、接続数は2613万件だった。今回は配信会社のサーバーを経由するCDN方式に加えて、ユーザーのパソコン同士を通信させるP2P方式での配信実験を行い、のべ30万以上の視聴者にライブ映像を配信した。

 なお、今回のネット生中継で得られた技術的知見について、NHK放送技術研究所のWebサイト(http://www.nhk.or.jp/strl/)などで発表する。

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