写真●iStorage M700の外観
写真●iStorage M700の外観
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 NECは2012年11月5日、ミッドレンジからハイレンジをカバーするSANストレージ「iStorage Mシリーズ」の最上位モデル「iStorage M700」(写真)を発表、同日販売を開始した。2013年1月21日に出荷する。既存の下位モデル比で性能を3倍に高めるなど、ミッドハイ帯における処理性能の高さをうたう。価格(税別)は、1765万円から。

 SAN接続(Fibre ChannelおよびiSCSI)が最大48ポート、搭載ドライブ数が最大960台(最大2.2ペタバイト)の、ミッドハイレンジに位置するSANストレージである。同社がアピールする特徴は、大きく二つある。一つは、処理性能(IOPS、スループット)の高さである。数値は非公開だが「同クラスでは業界で最高水準」(同社)という。下位モデル「M500」との比較では、CPU数を2倍、内部バス帯域を4倍に高め、複数のI/Oをまとめて処理する独自技術により、性能を約3倍に上げている。

 もう一つの特徴は、アクセス頻度に合わせてストレージ内でデータを自動的に移動する動的ILMの「データ最適配置機能」である。数値は非公開だが、小さなブロック単位で移動することで、ILMの効率を高めているという。搭載可能なドライブはSAS接続で、SSD、高速ストレージ、ニアラインストレージなどを混在させて利用できる。同機能はオプションソフト「PerforOptimizer」(257万4000円から)で提供する。