米New York Timesは現地時間2012年11月2日、米TwitterがInstagramのような写真フィルター機能の提供を計画中と報じた。匿名希望のTwitter社員の話として、今後数カ月以内にモバイルアプリケーションを刷新し、これに写真フィルター機能を搭載すると伝えている。

 Twitterのサービスには、同社が社内で「V.I.T.(Very Important Tweeters)」と呼ぶフォロワーを多く抱える著名人がおり、そうした利用者の多くは現在Instagramで写真を加工し、Twitterで共有している。新機能ではこれら利用者の利便性を向上するほか、多くの一般利用者がInstagramを介すことなく加工写真をTwitterで共有できるようになる。小規模な機能追加だが、Twitterのビジネスにとって重要な要素になる可能性があると同紙は伝えている。

 同紙によると、Twitterは写真を中心としたサービスを提供する企業の買収を検討、米FacebookがInstagramの買収を決めたあとは、Twitterでも買収に向けた動きが加速した。しかし、Twitterの共同設立者で会長のJack Dorsey氏と最高経営責任者(CEO)のDick Costolo氏が企業数社と面談し、評価した結果、結局価格が折り合わず自前でサービスを開発することにした。

 Twitterは2011年6月に、米Fox Interactive Media傘下の写真/動画ホスティングサービス、Photobucketと提携したが、最近はTwitterの自前サーバーにコンテンツを保存するようになったともNew York Timesは伝えている(関連記事:Twitterに写真/動画の投稿サービスが追加)。