写真1●第3世代iPadやiPad miniと同様に、前面ガラスは接着剤で貼られている(出典:米iFixit)
写真1●第3世代iPadやiPad miniと同様に、前面ガラスは接着剤で貼られている(出典:米iFixit)
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写真2●バッテリーは第3世代iPadと同じモデル番号「A1389」で、「3.7V、43.0Whr、11560mAh」と記されている(出典:米iFixit)
写真2●バッテリーは第3世代iPadと同じモデル番号「A1389」で、「3.7V、43.0Whr、11560mAh」と記されている(出典:米iFixit)
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写真3●ロジックボードにはA6Xプロセッサのほか、韓国Hynix製の16GバイトNANDフラッシュメモリーなどが搭載されている(出典:米iFixit)
写真3●ロジックボードにはA6Xプロセッサのほか、韓国Hynix製の16GバイトNANDフラッシュメモリーなどが搭載されている(出典:米iFixit)
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 米iFixitは現地時間2012年11月2日、米Appleの第4世代「iPad」タブレット端末を分解し、調査した結果をWebサイトで発表した。同社は前日にAppleの7.9インチタブレット端末「iPad mini」の解体レポートを公開している(iPad mini解体! ステレオスピーカー搭載、液晶はSamsung製)。

 第4世代iPadは9.7インチの「Retina」ディスプレイを搭載し、CPUにデュアルコア「A6X」プロセッサを採用している。iFixitによれば、前モデルである第3世代iPadやiPad miniと同様に、ユーザーが容易に開けられないよう前面ガラスが接着剤で貼られている(写真1)。

 第3世代iPadは液晶ディスプレイ(LCD)が韓国Samsung製だったが、第4世代iPadは韓国LG製であることが確認された。しかしAppleは1種類の部品について複数のサプライヤーを使う傾向があるので、LG製以外のLCDも採用されている可能性がある。ちなみにiFixitが分解したiPad miniはSamsung製LCDを使っていた。

 バッテリーは第3世代iPadと同じモデル番号「A1389」で、性能および容量は「3.7V、43.0Whr、11560mAh」と記されていた(写真2)。

 ロジックボードにはA6Xプロセッサのほか、韓国Hynix製の16GバイトNANDフラッシュメモリーなどが搭載され、裏面には米Broadcomの無線チップを組み込んだ村田製作所のWi-Fiモジュール、Broadcomのタッチスクリーンコントローラー、エルピーダメモリの1GバイトDRAMなどが実装されていた(写真3)。

 また第4世代iPadは小型コネクタ-「Lightning」を採用しているものの、30ピン型を採用していたのと同じフレームを使用していた。iFixitは、「スペースを有効活用して、より大型の優れたスピーカーを内蔵していることを期待していたが残念だ」と不満を示した。なお、iPad miniではステレオスピーカー2基を搭載している。

 一方、フロントカメラは第4世代iPadでは720p HDに対応した120万画素の「FaceTime HD」となり、第3世代iPadの30万画素から大幅に向上した。

 iFixitは第4世代iPadの修理のしやすさについて、第3世代iPadおよびiPad miniと同様に、10段階中「2」と評価した(値が大きいほど容易)。

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