日本ユニシスの2013年3月期(2012年度)中間決算は、売上高が前年同期比6.4%増の1245億7100万円、営業利益が同113.4%増の42億5700万円と、営業利益ベースで増収増益を達成した。経常利益も142.2%増の43億7500万円と大幅な増益だったが、有価証券の評価損により特別損失を計上したことで最終損益は25億3300万円の赤字だった(前年同期は6億8800万円の黒字)。

 事業別で営業利益への貢献を見ると、システム構築など主力のサービス事業が47億円の減益要因だったが、好調だったソフトウエア事業が29億円、ハードウエア事業が27億円の増益だったのに加え、販売管理費を15億円圧縮して増益を達成した。サービス事業の減益は、一部のプロジェクトで追加コストが発生したことやサポートサービスの減収などが原因である。ソフトウエア事業とハードウエア事業は、通信事業者向けのプロジェクトが拡大したことなどが追い風となった。

 通期の業績予想は、売上高が前年度比3.9%増の2650億円、営業利益が同23.1%増の90億円を見込む。