写真●「Tiny Core Linux 4.7」のデスクトップ画面
写真●「Tiny Core Linux 4.7」のデスクトップ画面
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 Team Tiny Coreは2012年11月1日(米国時間)、OSとアプリケーションをメモリー上で実行する軽量Linux「Tiny Core Linux」のバージョン4.7を公開した(写真1)。利用時のみアプリケーションをメモリーに展開するモードを強化。メモリー使用量の削減と起動の高速化を実現した。

 従来のバージョン4.6では、必要なファイルをひとまとめにして管理できる新パッケージ管理機構「SCM」で、アプリケーションを起動するまでメモリーに読み込まない「OnDemand」モードを利用できなかった。今回のバージョン4.7では、SCMがOnDemandモードに対応。管理が煩雑な従来のパッケージ管理機構「tcz」と機能面で同等とした。

 このほかにも、SCMパッケージの実行用コマンド「scm-run」、アプリケーションラウンチャー「wbar」へのOnDemandアイコンの自動登録機能などを追加。また、バックアップツール「filetool」のGUIを改善し、バックアップ対象のファイルや除外ファイルを確認しながら作業を進められるようにした。

 インストール用のISOイメージは、GUI無しの最小構成「Core」、最小限のGUIを備えた「TinyCore」、複数のGUIモードや無線LAN接続機能、各種アプリケーションなどを含む「CorePlus」の3種類を用意。ファイルサイズは、Core版が7.9Mバイト、TinyCore版が12Mバイト、CorePlus版が66Mバイト。「Core Projectのサイト」からダウンロードできる。