ARM向けLinuxの改良を行っている非営利団体Linaroは2012年11月1日(現地時間)、同団体に米AMD、米ヒューレット・パッカード(HP)、米レッドハットなどが参加したと発表した。また新しくLinaro Enterprise Group (LEG)を立ち上げ、サーバー用途の開拓を推進する。

 今回Linaroに参加したのはAMD、米アプライドマイクロ(AppliedMicro)、米Calxeda、英カノニカル(Canonical)、米Cavium、米フェイスブック、HP、米マーベル、レッドハット。既存メンバーである英ARM、中国のハイシリコン、韓国のサムスン、スイスのST-エリクソンとともにサーバー用途を推進するためのLinaro Enterprise Group (LEG)を設立する。

 Linaroは、ARMアーキテクチャ向けのLinuxを改良している非営利団体。これまでは主に組み込みシステム関連のベンダーが参加し、ARMを改良してきた(関連記事)。HP、Red Hat、UbuntuをサポートしているCannonicalなどが加盟することで、サーバー向けの改良を強化し、低消費電力サーバー用途の拡大を狙う。

 ARMは10月30日(現地時間)、サーバー用途を狙った、初の64ビットCPU「Cortex-A50シリーズ」を発表している(関連記事)。AMDはサーバー用ARMプロセッサを2014年に製品化する計画だ(関連記事)。

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