ネットワールドは2012年11月2日、利用人数などに合わせてサーバーやストレージなどのシステム構成をサイジング済みとしたデスクトップ仮想化(VDI)システム「Networld VDX」を発表、同日販売を開始した。第一弾として、一般的な用途を想定した社員500人向けの「Networld VDX for 500VDI」を、Windows OSを含めて仮想デスクトップ1台当たり約14万円で提供する。

 Networld VDXは、デスクトップ仮想化環境に必要なハードウエアとソフトウエアをパッケージ化したシステム製品である。ベースとなるハードウエアには、「FlexPod」(米Cisco Systtemsのサーバー/スイッチと米NetAppのストレージをパッケージ化したシステム製品)を採用している。この上に、VDIソフト「VMware View」や各種の運用管理ソフトを搭載している。

 最大の特徴は、利用人数と利用用途に合わせて、必要なシステム資源をサイジング済みであること。VDI環境専用の負荷テストツール「Login VSI Pro」(関連記事)を使って実際にネットワールドが検証している。合計で7種類あるLogin VSIのテンプレートの一つで中庸なユーザーを想定した「ミディアムユーザー」の使い方で、社員500人(デスクトップ500台)向けにサイジングしたという。

ネットワールドが扱う各種のVDI関連製品を一式搭載

 搭載する運用管理ソフトに応じて、標準版「Professional Edition」と上位版「Premium Edition」を用意した。標準版では、Networld VDXのサイジングにも利用している負荷テストソフトのLogin VSI Proのほかに、VDIシステムの性能監視/評価ソフト「Stratusphere UX」(関連記事)が含まれる。上位版では、これらに加えて、VDIのストレージI/Oを削減するアクセラレータ製品「Atlantis ILIO」(関連記事)が含まれる。

 なお、今回Networld VDXのサイジングに利用し、Networld VDXの構成要素の一つにもなっている負荷テストソフトのLogin VSI Proは、Networld VDXの販売/出荷に合わせて今日(11月2日)から販売/出荷を開始した新製品である。製品の発表は2012年7月12日で、2012年秋に出荷することをアナウンスしていた。