画面●iPod touchで「iOS 6.0.1」へのアップデートを案内する表示
画面●iPod touchで「iOS 6.0.1」へのアップデートを案内する表示
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 米アップルは2012年11月1日(現地時間)、iPadやiPhone、iPod touch用のOSである「iOS」の最新版「iOS 6.0.1」の提供を開始した。日本を含む各国で、各端末の「ソフトウェアアップデート」機能を通じてダウンロード・インストールできる。(画面

 9月19日(現地時間)にリリースされた「iOS 6」(関連記事)の細部に改良を加えた。最も重要なのは、Webサイトを閲覧する時に使われるレンダリングエンジン「WebKit」において、重大なセキュリティ上の脆弱性2点を修正したこと。iOS 6.0.1にアップデートしていない状態で、SafariなどのWebブラウザーを使って不正な細工がなされたWebサイトにアクセスすると、アプリが予期せずに終了したり、任意の不正プログラムが実行されたりする可能性がある。

 iOS 6で新たに搭載された電子チケット機能「Passbook(パスブック、関連記事)」の不具合も解消された。従来版では第三者がiPhoneなどを拾得した時に、パスコード(4桁の暗証番号)を入力しなくてもPassbookの詳細情報を閲覧・利用できる問題があったが、iOS 6.0.1では解消している。

 その他、カメラフラッシュの不具合を解消し、暗号化された「WPA2 Wi-Fiネットワーク」接続時の信頼性を向上させるなどしている。多数の不具合が報告されている地図アプリ(関連記事)に関する改良はない。

[米アップルの発表資料(英語)]