写真●AUDIT MASTERの画面
写真●AUDIT MASTERの画面
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 アクアシステムズは2012年11月1日、データベース監査ソフト「AUDIT MASTER」(写真)の新版「3.0」を販売/出荷開始した。システム監査対象のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の種類を拡大したほか、リポジトリー用のデータベースを別途用意しなくてもよくなり、また、月額制のSaaSとしても利用できるようにした。

 AUDIT MASTERは、内部統制のためのデータベース監査を主な目的とした、トランザクションログ解析ソフトである。RDBMSが標準で備えるAUDIT機能(監査用ログ出力機能)を利用して、個々のSQLトランザクションのほか、ログイン成功/失敗、特権ID操作(SYSDBA操作)、重要なテーブルに対する操作---などのログを取得し、これを解析できる。

 今回のバージョンの概要は、2012年9月11日に発表済み(関連記事)で、監査対象に従来のOracle Databaseだけでなく新たにSQL Serverが加わる。さらに次回以降のマイナーバージョンアップでは、MySQLも監査できるようにする。

 さらに、9月時点では明らかにしていなかった2つの情報を公開した。まず、監査データを格納する管理用のリポジトリーDBを内蔵型に切り替えた。従来は、リポジトリー用に別途Oracle Databaseが必要になっていた。

 さらに、SaaS版を追加した。買い取り型のライセンスに加え、AWS(Amazon Web Services)上で月額制のSaaSとしても提供する。

 価格(税別)は、以下の通り。解析ソフト本体が40万円。解析ソフトの稼働OSはWindows 2000以降。このほか、監査対象データベースごとに1サーバー当たり80万円からのライセンスが必要。これに加えて、ログ集計オプションなど各種のオプションを用意している。 SaaS版の価格は、月額5万円からで、最低利用期間は3カ月。