米iFixitは現地時間2012年11月1日、米Appleの7.9型タブレット端末「iPad mini」を分解し、調査した結果をWebサイトで公開した。ステレオスピーカーが搭載されている点、液晶ディスプレイ(LCD)に韓国Samsung製を採用している点などが関心を引いたとしている。
iPad miniは、前面ガラスがネジ留めではなく接着剤で貼られており、従来のiPadと同様に簡単に開けられない造りになっている。iFixitはiPad miniの修理のしやすさを10段階中「2」と評価した(値が大きいほど容易)。
LCDは、ディスプレイ駆動チップからSamsung製であることが分かった。iFixitによれば、AppleはSamsungを主要サプライヤーから除外していると報じられていたので、意外だったとしている。ただし、Appleは1種類の部品について複数のサプライヤーを使う傾向があるので、Samsung製以外のLCDも採用されている可能性がある。
バッテリーは「3.72V、16.5Whr、4440mAh」と記載されているが、「16.9Whr」の文字も見える。これに対してAppleサイトの仕様説明ページでは「16.3Whr」となっている。いずれにしろ第3世代iPadの「42.5Whr」と比べ、はるかに容量が小さい。
またiFixitは、iPad miniがステレオスピーカーを搭載していることを確認した。この点でモノラルスピーカーを搭載した「Retina」ディスプレイモデルのiPadより勝っていると指摘している。
電子回路基板上には、韓国Hynix製の16GバイトNANDフラッシュメモリー、Appleの「A5」プロセッサなどが搭載されており、RAM容量は512Mバイトだった。
[発表資料へ]