写真●交差点劇場の実演デモの様子。交差点と信号機のミニチュア模型をネットワークカメラで撮影し、信号の切り替えに応じてサイネージ映像を切り替えてみせた
写真●交差点劇場の実演デモの様子。交差点と信号機のミニチュア模型をネットワークカメラで撮影し、信号の切り替えに応じてサイネージ映像を切り替えてみせた
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 PDシステムは2012年11月1日、パシフィコ横浜で開催中の「Smart City Week 2012」において、カメラ映像に含まれる要素の輝度の変化を検知するシステムパッケージ「交差点劇場」をデモンストレーションしている(写真)。交差点付近に設置したデジタルサイネージのコンテンツを、赤信号か青信号かに応じて切り替える運用が可能になる。

 ネットワークカメラやデジタルサイネージ、ミドルウエアなどで構成する業務パッケージシステムである。製品名の通り、主として交差点の信号機を監視対象とする。固定カメラで信号機の赤/青/黄ライトを映し、これらライトの位置の輝度を調べることで、どのライトが点灯しているのかを判断する仕組み。青信号では運転を妨げない地味なコンテンツを、赤信号では注目度の高い派手なコンテンツを表示する、といった運用ができる。

 元々は、あるパチンコ店舗のために開発したシステムである。青信号の時には店舗の駐車場を案内するコンテンツ(「駐車場はコチラ」など)を表示し、赤信号の時にはパチンコ店舗の周辺にある飲食店の広告コンテンツ(注目度を高めた広告)を表示するシステムである。このシステムの利用料金は、パチンコ店舗が元々持っていたサイネージ施設を除いて、ネットワークカメラと制御シシステム部分で月額40万円程度という。

 展示ブースでは、交差点と信号のミニチュア模型を使って、これをネットワークカメラで実際に撮影し、サイネージのコンテンツが切り替わるデモを見せていた。