富士通は2012年11月1日、複数企業の情報システム部門から業務を受託する事業子会社「ITマネジメントパートナーズ」を設立した。予算管理やベンダー統制管理などの管理業務をアウトソーシング受託し、サービスとして顧客企業に提供する。

 これまで富士通は、システム管理業務などをアウトソーシング受託する際、顧客企業ごとに共同出資のシステム子会社を設立するのが一般的だった。ITマネジメントパートナーズを設立した狙いは、複数企業の業務を受託する「受け皿」を用意し、サービス提供コストを抑えることにある。投資余力が限られる中堅企業を主な対象とし、アウトソーシングビジネスの裾野を広げるのが目的だ。顧客企業のIT人材育成なども、ITマネジメントパートナーズが支援する。

 第一号ユーザーとして、河合塾が2013年4月からITマネジメントパートナーズの活用を始める。