ベーシックは2012年10月31日、接続先ネットワークやURL、使用中のアプリに応じて「仕事モード」と「私用モード」を自動的に切り替えるAndroid向けMDM(モバイルデバイス管理)ツール「B-Link MDM」を発売した。「利用者の操作・行動に合わせてモードを自動切替できる製品は日本初」(ベーシック)としている。

 例えば、企業のネットワークに接続している際は「仕事モード(ビジネスモード)」に、それ以外のネットワークに接続している際は「私用モード(プライベートモード)」に切り替える。業務として利用するクラウドサービスにアクセスしている際はビジネスモードに、それ以外のURLに接続している際はプライベートモードに、業務アプリを起動している間はビジネスモードに自動的に切り替えるといったことが可能。

 ビジネスモードでは、明示的に許可したアプリや操作だけを許す「ホワイトリストポリシー」を適用。業務に関連するアプリのみ使用を許可する。プライベートモードでは、指定したアプリの利用を禁止する「ブラックリストポリシーを適用。逆にプライベートモードでは業務アプリを利用できないといった設定を行うことができる。

 一般的なMDMが備えるリモートワイプやリモートロック、デバイス情報やインストールアプリケーションの把握、ログ収集、画面キャプチャの抑止などの機能も備える。

 ベーシックでは、接続先ネットワークに応じてセキュリティポリシーを切り替える「B-Link IPCC for Android」をすでに提供している。B-Link MDMでは接続先ネットワークに加え、ブラウザが接続中のURLと使用中のアプリもあわせて切り替えるべきモードを判別する。また前述のようにMDM機能を備えた。

 管理サーバーをベーシックが提供するクラウド型と、ユーザーのサーバーで運用するオンプレミス型がある。料金は個別見積り。